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悪い口コミを消す業者の実態と、そのリスク〜Googleマイプロフィールで安全に評判を守るために〜

2025.10.16 2025.10.16

1. はじめに

インターネット上の口コミは、今や店舗やサービスの「顔」といえる存在です。
Googleや各種グルメサイトなどの口コミを見てからお店を選ぶお客様は非常に多く、星の数やコメントの内容は集客に大きな影響を与えます。

そのため、悪い口コミがつくと「どうにかして消したい」と思うのは自然なことです。
しかし、焦って“口コミ削除業者”に依頼してしまうのは非常に危険です。短期的にはスッキリ見えるかもしれませんが、長期的には店舗の信頼やGoogleアカウントそのものを失うリスクが潜んでいます。

ここでは、口コミ削除業者の実態とそのリスク、そして安全で効果的な口コミ対応・高評価を自然に増やす方法を解説します。

2. 口コミ削除業者の実態

口コミ削除業者と一口に言っても、その手法はさまざまです。


しかし、実際のところ「正規の方法で削除している」ケースはほとんどなく、多くがGoogleの利用規約に反する手法を使っています。その中でもよくある手法をご説明いたします。

2.1 自作アカウントによる口コミ操作

最も多い手口が「自分で悪い口コミを書き、自分で消す」という方法です。
業者自ら複数の偽アカウントを作成し、対象店舗に対してネガティブな口コミを投稿します。
数日〜数週間後に自ら削除し、「悪い口コミを消しました」と報告。
つまり、最初から“悪い口コミを作っていた”のは業者自身というケースです。

お客様が書いた本物の悪い口コミは当然消すことができないため、偽アカウントで★5レビューを大量に投稿して悪い口コミを埋もれさせ、ビジネスの評価をつり上げるという手法を取る場合もあります。

しかし、GoogleのAIは年々精度を上げており、不自然なレビュー投稿はスパムとして検出・削除される可能性が高いです。


▶ 解決策
悪質な偽レビューに関しては、Googleマップ上で「不適切な内容として報告」を行うことで削除できる可能性があります。
明らかに来店していない人物による大量投稿などは、Google側のスパム検知で自動的に削除されるケースもあります。まずは、公式フォームから正規の手続きを行い、焦らずに対応しましょう。

2.2 オーナー権限の悪用

次に多いのが、店舗のGoogleマイプロフィールの「オーナー権限」を不正に操作するケースです。
悪質な業者は、オーナー権限を奪取して、以下のような行為を行います。

  • 店舗を「閉業」に設定することで表示順位を落とし悪い口コミが目につきにくいようにする
  • 店舗名・電話番号・住所などを改ざんし、店舗を探そうとして検索しても見つからない状態にすることで悪い口コミを隠す
  • 無関係な写真を大量に投稿してその店であるとわからない状態にする
  • 偽アカウントから「存在しない店舗」と報告してGoogleによる削除を誘導し、店舗情報を口コミごと消失させようとする

上記の施策と同時に、新しく別の店舗のアカウントを作成して悪い口コミを消したと報告する

これらは一見「口コミが消えた」ように見えますが、実際には店舗アカウントそのものを削除してしまう危険な行為です。

▶ 注意点
・店舗ページを「閉業」に設定すると、お客様や取引関係者に混乱を招きます。もちろん、検索順位が一気に下がり、集客力が大幅に低下する可能性があります。
・基本情報の改ざんができない場合もあり、柔軟な対応が困難です。
・別のビジネスを作成した際にGoogleの審査に落ちる可能性が高く、落ちた場合は「閉業」とだけ表示される状態になります。
・「存在しない店舗」としてGoogleに報告しても、アカウントが消失する保証は有りません。
・新しいアカウントと「閉業」と表示された旧アカウントが重複して表示されることがあり、重複表示によって「どちらが本物かわからない」とお客様を混乱させる恐れがあります。
・常連客が「店舗ピンが2つある」「口コミが消えた」と気づくと、不信感を抱かれる可能性があります。

3. 口コミ削除業者に依頼するリスク

3.1 信頼の毀損(信用を失う)

口コミはお客様との信頼関係そのものです。
それを“操作”してしまうと、たとえ悪意がなくても信頼を失う可能性があります。

  • 常連客が「自分のレビューが消えた」と気づく
  • 店舗情報の変更で不自然さに気づく
  • 悪評を書いたユーザーが再投稿して“炎上”する

一時的に見栄えが良くなっても、長期的には信頼を損ねる結果になります。

3.2 持続性がない(再発のリスク)

悪い口コミがつく背景には、必ず理由があります。
接客・料理・待ち時間・衛生・予約対応など、何らかの課題が潜んでいます。

その根本を改善しないまま口コミだけを消しても、同じ不満が再び投稿されるだけです。
「前にも同じことがあった」と信頼をさらに落とすケースも多いです。
本質的な解決は、削除ではなく“改善”にあります。

4. 安全で効果的な口コミ対応法

口コミ対応の基本は「迅速・誠実・透明性」です。

4.1 基本ルール

  • 返信は3日〜7日以内を目安に
  • 感情的にならず、「事実確認 → 謝罪 → 改善策」で対応
  • 個人情報(スタッフ名・予約情報など)は書かない

事実の投稿に対して、誠実な返信が、他の閲覧者からは「このお店は信頼できる」と思われるきっかけになります。削除をすることを考えるのでなく、誠実に今後の対応を明記するようにしましょう。

4.2 状況別返信事例

軽度のクレーム(例:提供が遅い・接客が雑・お釣りの間違いなど)

この度はご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。ご指摘内容は社内で共有し、改善いたします。差し支えなければ○月○日〜○月○日の営業時間内にお電話または店頭で詳しくお伺いできれば幸いです。

衛生や食事に関する指摘

貴重なご意見ありがとうございます。衛生管理責任者とともに直ちに確認し、改善を行いました。詳細を確認したいため、お手数ですがDMにてご連絡いただけますでしょうか。

誤解・事実誤認の場合

コメントありがとうございます。ご不便をおかけし申し訳ございません。当該日時の状況を調べたところ〇〇の事情がございました。差し支えなければ〇〇へご連絡いただけますと幸いです。

口コミ返信は「そのお客様だけでなく、見ている第三者への信頼発信」として意識しましょう。
テンプレートのように返信などをするのでなく、誠実に今後の対応を明記するようにしましょう。

5. 良い口コミを自然に増やす仕組みづくり

5.1 自然な誘導の工夫

良い口コミを増やすコツは、「お願い」ではなく「感想共有のきっかけ」をつくることです。
人間が行動を起こす何らかのきっかけをサービス提供の際に作ることを心がけて下さい。

  • レジやテーブルに「感想をいただけると嬉しいです」などのPOPを設置
  • QRコード付きカードを会計時に渡す
  • 常連様向けに接客時の際に“お店の押し”を伝える

※ Googleの規約では、見返りや強制を伴うレビュー依頼は禁止されています。

5.2 実践事例

ある海鮮居酒屋では、会計時に海外の方へQRコードを印刷した紙で折り紙を折って渡すことで、海外の方のクチコミが急増。 自然な流れで“気持ちよく投稿”してもらうことで、★5レビューが増え、来店率も上がりました。

6. まとめ:誠実な運用が最強の評判管理

口コミ削除業者に依頼することは、短期的には魅力的に見えます。
しかし、その代償として「信頼」「検索順位」「店舗アカウント」を失うリスクがあります。

Googleマイプロフィールの運用で最も大切なのは、「誠実さ」と「継続的な改善」です。

  • 迅速で丁寧な返信を積み重ねる
  • 改善点を社内で共有し、サービスを磨く
  • お客様との対話を通じて信頼を深める

💡 まとめポイント

  • 「口コミ削除業者」は危険。短期的な“消し方”より長期的な“信頼づくり”を目指しましょう。
  • 誠実で迅速な対応こそが、最強の評判管理。
  • Googleマイプロフィールを活用した“自然な口コミ促進”が、店舗の未来を守る鍵です。

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