色が売上を変える⁉︎ 飲食店“配色”活用ガイド 売上アップ・新規顧客獲得につながる色彩戦略
Contents
色は「お客様の気持ち」を左右する武器
飲食店を運営していると、メニュー開発や原価計算、スタッフ教育に追われて「配色」まで手が回らないことも多いですよね。ですが実は、色はお客様の行動に無言で働きかける“売上の味方”です。
人間の印象形成の大部分は視覚から。研究によれば、料理の味の評価すらテーブルクロスや背景色によって変わることが示されています。つまり「色=雰囲気」ではなく「色=売上に直結する要素」なのです。
たとえば…
- メニューの差し色ひとつで追加注文率が変わる
- 外観の色が「入りやすい/入りにくい」の判断に直結する
- 店内照明の色温度で「料理の美味しさ」が変わって見える
色はデザインではなく、戦略です。
売上アップに効く色の活用法
赤・オレンジは「食欲スイッチ」
- 赤は視覚的にもっとも強く注意を引き、食欲を刺激する色。
- オレンジは赤より柔らかく、親しみやすさと温かみを演出。
→ メニュー表や卓上POPに赤やオレンジを差すだけで「つい一品」で追加が狙えます。

黄色は「目を止める仕掛け」
- 明るく楽しい印象を与える色。
- 「本日のおすすめ」「期間限定」など目立たせたい情報に使うと効果大。

ゴールド・深い赤は「高単価演出」
- ワインレッドや黒にゴールドを組み合わせると、ぐっと高級感が増します。
- ワインリストやコース料理のページに取り入れると客単価アップに直結。

新規顧客を呼び込む「外観配色」
外観=第一印象の勝負どころ
外から見た瞬間に「入ろうかな」と思わせるかどうかは外観次第。
- オレンジや黄色 → 明るく親しみやすい印象で初来店を誘導
- 黒やダークカラー → 特別感・高級感を演出し「特別な日」に選ばれやすい
看板・サインは“遠目でも目立つ色”で
- 赤・黄・オレンジは人目を引く力が強く、通りすがりの新規客や観光客に認知してもらうための強力な武器
外観と内装の統一で「信頼感」
- 外観はカジュアルなのに中は高級すぎ…だとミスマッチで不安を与えます。
- 外と中の配色が一貫していると「想像通りで安心」と感じてもらいやすく、ミスマッチを防ぎますのでリピーター化にもつながります。
配色バランスの黄金比「60:30:10」
色の効果を最大化するには、ただ好きな色を並べるのではなく「バランス」が大切です。
デザイン業界で有名な「60:30:10ルール」は飲食店でも応用可能。
- 60%:ベースカラー(壁・床など大面積)
- 30%:サブカラー(家具や什器)
- 10%:アクセントカラー(看板・POP・小物)
例:目的別の配色提案
- 集客重視のカフェ → グレー(60%)× ベージュ(30%)× モスグリーン(10%)

- 高級志向レストラン → ブラック(60%)× ワインレッド(30%)× ゴールド(10%)

ベースで安心感、サブで個性、アクセントで行動喚起。
このバランスを守るだけで、空間に統一感と説得力が生まれます。
今すぐチェック!色の改善ポイント
- 売上狙いか?集客狙いか?目的に沿った色を選んでいるか
- メニューやPOPに暖色アクセントを入れているか
- 看板や外観に「遠くからでも目立つ色」を使っているか
- 外観と内装にギャップはないか
- 配色は3色以内で整理されているか
- 照明の色が料理を美味しく見せているか
配色ツールを活用してプロの仕上がりに
「センスがないから難しい…」と感じる方も安心。
無料ツールの Adobe Color を使えば、誰でもプロ並みの配色が作れます。
- カラー ホイール:色の組み合わせを自動生成
- 写真から抽出:料理や店舗写真を読み込んで配色に
- アクセシビリティ機能:視認性(コントラスト比)を自動チェック
「いい感じ」の勘頼りではなく、科学的に裏付けされた配色でお客様に伝わるデザインができます。
Adobe Colorとは?
ブラウザで使える無料ツール。配色の自動生成、写真からの色抽出、見やすさ(コントラスト)チェックができます。作った配色はCreative Cloudライブラリに保存して、Photoshop/Illustrator/InDesignなどでそのまま使えます。
ログイン方法
- https://color.adobe.com/ja/ を開く → 右上の「サインイン」。
- Adobeアカウント(メール+パスワード)でログイン、または Google/Apple などのソーシャルアカウントで続行。アカウント未作成なら「アカウントを作成」。
- ログインすると、テーマの保存・ライブラリ同期・共有が使えます(閲覧や試用はログインなしでも可)。
① カラーホイール:相性の良い配色を自動生成

何ができる?
ベース色を選ぶだけで、補色・類似色・トライアドなどの“色の法則”に沿った5色パレットが自動で作れます。HEXでブランド色を直入力して展開もOK。
いつ使う?
- 新規開店・リブランディングで“店の基本色”を決めたい
- 看板・メニュー・Webの色を同じ軸でそろえたい
最短の使い方(15秒)
- 「作成」→「カラーホイール」を開く
- ベース色(ロゴ色など)をクリック or HEX入力
- 「補色」「類似色」「トライアド」を切り替えて、一番しっくり来る5色を「保存」
② 写真から抽出:料理や店舗写真→そのまま配色に

何ができる?
店内・料理・器などの写真を読み込むと、代表的な5色パレット(+必要ならグラデーション)を自動で抽出。ムード(Bright/Dark/Mutedなど)で雰囲気も切り替え可。
いつ使う?
- 「うちの雰囲気」をそのまま色にしたい(内装、看板、名物料理)
- 季節メニューの“差し色”を写真から拾いたい
最短の使い方(30秒)
- 「作成」→「画像から抽出」→写真をドラッグ&ドロップ
- 右側のムードを切替→5色を微調整→「保存」
(背景に使う淡色/文字に使う濃色を1つずつ確保しておくと運用が楽)
グラデーションも必要なら:「画像からグラデーション」を開き、停止点(色数)を調整して保存。バナー背景やWebヒーローに有効。
③ アクセシビリティ機能:視認性(コントラスト比)を自動チェック

何ができる?
文字色×背景色の“読みやすさ”を自動判定。WCAGの基準に基づき、**AA(小さな文字は4.5:1以上/大きな文字は3:1以上)、AAA(7:1)**到達をガイドします。推奨値への自動調整提案あり。
いつ使う?
- メニュー本文・価格・注意書きが「読みにくい」と言われた
- 予約ボタンやPOPを“遠目でも分かる色”にしたい
最短の使い方
- 「作成」→「アクセシビリティ(Contrast Checker/Accessibility Tools)」を開く
- 文字色と背景色を入力 or 画面からスポイトで選択
- “Pass/Fail”を確認→Failならスライダーで濃淡を動かす→AA/AAAに到達したら「保存」
まとめ
- 「色=雰囲気」ではなく「色=売上」に直結する要素
- 売上アップに効く色の活用法を意識する
- 60:30:10ルールとツールを組み合わせれば誰でも実践可能
忙しい毎日の中でも、配色を少し変えるだけでお客様の反応は変わります。
小さな色の工夫が、大きな売上と集客につながる。
今日から取り入れてみませんか?
参考文献
- 日本食生活学会「食卓に敷いた色紙の色彩が食品の嗜好に与える影響」(J-STAGE 論文PDF)
- 日本建築学会「外観色彩が建築物の印象形成に与える影響」(J-STAGE)
- 日本建築学会「食品と照明色との関係が食欲に与える影響」(J-STAGE)
国立情報学研究所 CiNii「飲食店における色彩の記憶とイメージ」(CiNii 論文)
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